まずは「家賃・水道光熱費・通信費」を引き締める

では、節約ポイントを見ていきましょう。一人暮らしの3大固定費ともいえる「家賃」「水道光熱費(電気代)」「通信費」を確認します。ここを上手に引き締められれば、食費・外食費や、その他(洋服や美容、遊び、趣味等)の費用を増やすことができます。

(1)固定化する「家賃」は事前に吟味

家賃は支出で大きな金額を占めるので、慎重に考える必要があります。「やっぱり家賃が高いから引っ越そう」と思っても、引っ越し代や手間などもかかり、現実的ではないことも。事前の綿密なリサーチが欠かせません。

若いカップルを新しい家に導く女性不動産業者
写真=iStock.com/recep-bg
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急行電車が停まらない駅付近や、駅から遠いエリア、バス利用が必要なエリアは家賃が安めですし、築年数や部屋の間取りや窓の向きなど、希望条件を緩めることで安くできます。

おすすめは、そのエリアに住んだことのある人に聞いてみること。「○○町は一般的には名前が知られていないけれど、実は住みやすくて、家賃が安め」といった情報が得られるかもしれません。

また最近は、費用を抑えるためにシェアハウスを利用する声も聞きます。女性なら女性専用のシェアハウスを選ぶのもいいでしょう。

ただし、セキュリティも非常に大切ですし、数年間は同じ場所に住み続ける可能性が高いので、事前のチェックはぬかりなく。昼間だけでなく、平日や土日の夜間にも周辺状況や帰宅経路を確認して、安全かどうかを見極めてみてください。

「スマホ代、月1万円以上」は変えられる

(2)「電力会社の見直し」も選択肢

電力自由化により、電力会社を選べるようになりました。「エネチェンジ」「価格.com電気料金比較」などの比較サイトで、電気代の比較から申し込みまで可能です。

「夜に電気をよく使う」などといった生活スタイルに合う電力会社やプランを選ぶと、電気代を下げられるかもしれません。乗り換えは、基本的には無料でできますし、マンションやアパートでも一般的には他の電力会社に乗り換えが可能です(一部NGの場合もありますので、念のため管理会社等にご確認ください)。

筆者も数年前に電力会社を乗り換えました。電気の使い心地はまったく変わりませんが、月数百円は安くなっています。

月200円でも300円でも電気代を抑えることができれば、その分自由に使えるお金が増えるので試す価値はあると思います。

(3)スマホ代は1000円程度まで下げられる

大きな支出になりがちなのが、スマホ代です。すでに格安スマホ(格安SIM)に乗り換え済みで、月のスマホ代は1000~3000円ほどという人が増えている一方で、月1万円以上の話もまだまだ聞きます。

格安スマホというと、手続きがネットだけと思い込む方も多いのですが、例えばドコモからahamoにする場合は、店頭有償サポート(3300円)を利用すれば対面で相談しながら進めることもできますし、大手キャリアの別ブランドのワイモバイルやUQモバイルのほか、格安SIMでも店舗や家電量販店で相談ができるサービスは複数あります。

格安スマホや格安SIMに乗り換えた人から、「なんで早く乗り換えなかったんだろう」という声は何度も聞きますが、「乗り換えなければよかった……」という声は聞いたことがありません。まずは費用とサービスの差を店頭で確認してみるところから始めてみてください。

また、実際に乗り換えた人は「友達や知り合いの人が乗り換えていいと言っていたから」というきっかけだった人も多いよう。身近に乗り換えをしている人がいれば、体験を聞いてみると心理的ハードルが下がると思います。

また、格安SIMなら、月1000円程度に下げることも可能です。端末代が高いという方は、「にこスマ」「ゲオモバイル」などの中古スマホも人気ですので、チェックしてみましょう。