なぜ原発は増設されようとしていたのか?

東京電力・福島第一原子力発電所の事故によって、2010年に閣議決定された現行の「エネルギー基本計画」が打ち出した、原子力発電設備を20年までに9基、30年までに14基新増設するという方針は、もろくも崩れ去った。

それにしても、日本の電力需給の実情からすれば必ずしも必要のない「20年9基、30年14基新増設」方針が打ち出されたのは、なぜだろうか。