生きづらさをやわらげるにはどうすればいいのか。精神科医のバクさんは「他人と比べたり、家族に縛られたりするのではなく、自分自身を一番大切にしたほうがいい。何事にも必要なのは『自分を許すこと』だ」という——。
※本稿は、バク@精神科医『生きづらいがラクになる ゆるメンタル練習帳』(ダイヤモンド社)の一部を再編集したものです。
あなたの常識で世界を見ようとしてはいけない
人は、100人いれば100通りの考え方があります。皆が皆、誰かのためになりたいとか、人に感謝されたいとか、人に優しくしたいとは思って生きていません。
あなたが思う以上に世の中には邪悪な人間がいます。傲慢で自己中心的で、他人をバカにして笑う人、だまされる人間が悪いと思っていて、簡単にお金が稼げるなら、法律に違反してだましても全然気にならないという人は少なからずいます。
だから、あなたが「私が虐たげられるのは、相手を怒らせるようなことをした自分が悪いからだ」とか、「虐められているのは、自分にも悪いところがあったからだし、直したい」とか思っても、何をしてもその環境が変わらないのは、ある意味「当然」だったりします。
相手とあなたの「常識」は全く違うのに、あなたの常識で世界が動いていると思い込んで世界を見ようとしているなら、あなたの気遣いが踏みにじられることもおかしなことではありません。
ポイント
世の中には平気で他人をだまそうとする人間がいる。相手が自分と同じ価値観で生きていないことを知ろう。
世の中には平気で他人をだまそうとする人間がいる。相手が自分と同じ価値観で生きていないことを知ろう。