脳のポテンシャルを最大限引き出すには何をするといいか。医師の奥村歩さんは「人前で一度大見得を切るとプレッシャーによってノルアドレナリンが分泌され、その勝負への集中力や遂行機能が極限まで高まることがわかっている」という――。
※本稿は、奥村歩『10万人の脳を診てきた脳神経外科医が教える 脳を休めて整える習慣』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
目標の達成率が自ずと高くなる締切の決め方
作業は、漫然と取り組んでいても効率は上がりません。特に「やらされている感」が強い仕事では、なかなかモチベーションが持続しないものです。
じつは、同じ内容の仕事でも、人から押しつけられた場合と、自ら締め切りを決めて主体的に参加する場合とでは、ドーパミンの出方がまったく異なることがわかっています。
「会社の業務命令だから」「達成すると評価されるから」「叱られたくないから」といった、自分自身ではなく外部からの働きかけによって促される意欲のことを“外発的モチベーション”と呼びます。
これに対して、「この仕事が楽しいから」「自分のためになるから」「憧れの人のようになりたいから」など、自分自身から湧き上がる動機のことを“内発的モチベーション”と呼びます。
どちらのモチベーションも、目標が達成されればドーパミンは出ますが、決定的な違いがあります。それは、内発的モチベーションでは、仕事がまだ達成されていなくても、目標や計画を立てただけで、すでにドーパミンが活性化されるという点です。
活性化されたドーパミンはノルアドレナリンと連動し、あなたのやる気や集中力、計画に従って着実に作業を進める「遂行(実行)機能」を高めてくれます。
つまり、自分の仕事の締め切りを自分で決めるだけで、目標の達成率は自ずと高くなるというわけです。

