理想の体型と健康を手に入れるにはどうすればいいか。医師の奥村歩さんは「例えば身長170センチメートルの人だと、睡眠時間が1時間短くなるだけで、気づかないうちに1キログラムも太ってしまうことがわかっている。質のいい睡眠はダイエットにもなるだけでなく、細胞や筋肉を修復してくれる働きまである」という――。
※本稿は、奥村歩『10万人の脳を診てきた脳神経外科医が教える 脳を休めて整える習慣』(三笠書房)の一部を再編集したものです。
脳を覚醒させるオレキシンを抑える
先の記事で、仕事が未完了でも帰宅する「中途半端法」をご紹介しました。
しかし、ぐっすり眠りたい日については、戦略を変えましょう。
その日は心置きなく頭と体を使い、とことん「やり切った」と満足できるまでがんばるのです。
日中は脳をフル回転させて、ノルアドレナリンを十分に分泌させてください。そして、精一杯やり切った達成感で、ドーパミンの快楽を味わいましょう。
さらに、頭を疲れさせた後には、体もほどよく疲れさせることが重要です。
夕方からは、散歩や軽い筋トレなどのリズム運動を取り入れ、心を落ち着かせるセロトニンも分泌させましょう。
ノルアドレナリン、ドーパミン、セロトニンといった脳内物質が、昼間に十分に分泌されると、夜間にネガティブ・フィードバックの働きによって、脳を覚醒させるオレキシンという脳内物質を適切に抑制してくれることがわかっています。つまり、スムーズに眠気が訪れるようになるわけです。
寝る前に考え事をして不安になるのは、オレキシンが残存しているサインかもしれません。オレキシンを抑えて不安を解消するには、「やるだけのことはやった」という自信と開き直りが、何よりも大切なのです。

