成果を残せる営業マンはどこが違うのか。『結局、「しつこい人」がすべてを手に入れる』(アスコム)を出した営業コンサルタントの伊庭正康さんは「最強の成功哲学は『しつこさ』。ただし、しつこさには、『いいしつこさ』と『悪いしつこさ』がある」という――。
大きな成果を出している人は全員“しつこい人”
ビジネス書や、ネットで配信されている記事では、多くの成功者たちの人生のストーリーと出会えます。
なかでもアップルの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏や、アマゾン創業者ジェフ・ベゾス氏、テスラCEOイーロン・マスク氏のストーリーは、いろいろなところで目にするはずです。彼らのストーリーを読み、みなさんはどんな感想を持ちましたか?
「あれほどの成果を挙げて(富を築いて)すごいなあ」と、ただただ感心する。
「どうせ何か特別な才能や人脈を持っているんでしょ」と、うらやむ。
「自分の生き方とは次元が違う(何の参考にもならない)」と、無関心を決め込む。
どの感想も、「ちょっともったいないな」と、私は思います。なぜなら、人は、誰しも一度きりの自分の人生しか生きることができないからです。
一度きりの人生を、より幸せを感じて生きたい、と思いませんか?
そのためにはどうすればいいかと考えたとき、私が行きついたのは「他者の生き方から学ぶ」でした。コツを求め、ビジネスパーソンの行動や言動のキモは何か、しつこく探りました。
その結果、見つけたんです、成功を手に入れ、より幸せに生きるためのコツを。
ジョブズ、ベゾス、イーロン・マスクも「しつこい」
例えば、
ジョブズ氏は、「成功と失敗の一番の違いは、途中であきらめるかどうか」
ベゾス氏は、「発明して、着手して、また発明して、もう一度着手して、やり直して、同じことをまた繰り返す。これを何度も行うのです。作り手は、成功への道は直線ではないとわかっています」
マスク氏は、「根気強さはとても重要だ。あきらめることを強いられない限り、あなたはあきらめるべきではない」
といった発言をしています。
そうなんです、成功者に共通しているのは、あきらめないこと、根気よく続けること、要は「しつこさ」なんです。