毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、4月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。
第1位:『楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?』(土屋裕介/小屋一雄著、プレジデント社)
第2位:『1行書くだけ日記』(伊藤羊一著、SBクリエイティブ)
第3位:『図解ストレス解消大全』(堀田秀吾著、SBクリエイティブ)
第4位:『新版 20歳のときに知っておきたかったこと』(ティナ・シーリグ著、高遠裕子訳、CCCメディアハウス)
第5位:『ゼロから学べる! ファシリテーション超技術』(園部浩司著、かんき出版)
第6位:『「ニューノーマル」最強仕事術』(濱田秀彦著、講談社)
第7位:『適職の結論』(宇都宮隆二著、SBクリエイティブ)
第8位:『ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考』(高橋祥子著NewsPicksパブリッシング)
第9位:『あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』(森山至貴著、WAVE出版)
第10位:『道をひらく』(松下幸之助著、PHP研究所)
第11位:『ブレイクセルフ 自分を変える思考法』(伊藤羊一著、世界文化社)
第12位:『起業の天才!』(大西康之著、東洋経済新報社)
第13位:『TTPSマネジメント』(中尾隆一郎/鈴木利和/肱岡優美子著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第14位:『渋沢栄一とドラッカー』(國貞克則著、KADOKAWA)
第15位:『本には読む順番がある』(齋藤孝著、クロスメディア・パブリッシング)
第16位『世界最高の話し方』(岡本純子著、東洋経済新報社)
第17位:『不老長寿メソッド』(鈴木祐著、かんき出版)
第18位:『人生論ノート』(三木清著、新潮社)
第19位:『DIE WITH ZERO』(ビル・パーキンス著、児島修訳、ダイヤモンド社)
第20位:『資本論(1)』(カール・マルクス著、大月書店)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2021年4月の閲覧数ランキング

仕事を楽しくするための「3つのカギ」

今月の第1位は、『楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?』でした。

『楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?』
土屋裕介、小屋 一雄『楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?』(プレジデント社)

『楽しくない仕事は、なぜ楽しくないのか?』という、ストレートなタイトルが印象的な本書。あなたは自分の仕事を楽しんでいるでしょうか。もし楽しめていないなら、その仕事が「なぜ楽しくないのか」と考えてみたことはあるでしょうか。

本書によると、仕事を楽しめている人とそうでない人の違いは、エンゲージメントの高さにあるそうです。「エンゲージメントが高い」とは、活力や熱意にあふれ、仕事に没頭している状態のこと。エンゲージメントが高ければ、仕事を楽しむことができ、組織や会社への貢献度も高まります。

では、どうすればエンゲージメントを高められて、仕事を楽しめるようになるのでしょうか。著者によると、そのカギは「仕事の意味・強み」「成長」「人間関係」の3つ。

その会社で働くことで、自分の強みを生かせるのか。どのような経験やノウハウが得られ、自分らしく成長できるのか。その会社がどのような社会貢献を目指し、実際にアクションをとっているのか。その会社には、何でも話せる友人がいるか。

こうした視点から会社や仕事を見てみれば、仕事を楽しむためのヒントが得られるかもしれません。自分のエンゲージメントを上げるという観点からはもちろん、部下や同僚がもっといきいき働けるような環境を整えたいときにも、学びの多い一冊となっています。