毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サイト「flier(フライヤー)」で、7月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サイトの編集部が紹介する――。
道路
写真=iStock.com/DieterMeyrl
※写真はイメージです
第1位:『35歳の教科書』(藤原和博著、筑摩書房)
第2位:『腸がすべて』(フランク・ラポルト=アダムスキー著、森敦子訳、澤田幸男監修、東洋経済新報社)
第3位:『どうしても頑張れない人たち』(宮口幸治著、新潮社)
第4位:『地頭が劇的に良くなるスタンフォード式超ノート術』(柏野尊徳著、SBクリエイティブ)
第5位:『トヨタの会議は30分』(山本大平著、すばる舎)
第6位:『ストレスの9割はコントロールできる』(鎌田敏著、明日香出版社)
第7位:『人生の短さについて 他2篇』(セネカ著、中澤務訳、光文社)
第8位:『億万長者だけが知っている教養としての数学』(ヒュー・バーカー著、千葉敏生訳、ダイヤモンド社)
第9位:『非常識に生きる』(堀江貴文著、小学館集英社プロダクション)
第10位:『Day1<デイ・ワン>』(ジャスパー・チャン著、PHP研究所)
第11位:『世界一やさしい超勉強法101』(原マサヒコ著、ナカニシヒカル/イラスト、飛鳥新社)
第12位:『実力も運のうち 能力主義は正義か?』(マイケル・サンデル著、鬼澤忍訳、早川書房)
第13位:『大丈夫!すべて思い通り。』(Honami著、KADOKAWA)
第14位:『なぜか好かれる人がやっている 100の習慣』(藤本梨恵子著、明日香出版社)
第15位:『トヨタで学んだ「紙1枚!」にまとめる技術』(浅田すぐる著、サンマーク出版)
第16位:『子どもの才能を引き出す』(李雅卿(リー・ヤーチン)著、ワン・チャイ訳、日本実業出版社)
第17位:『習慣超大全』(BJ・フォッグ著、須川綾子訳、ダイヤモンド社)
第18位:『パーパス経営』(名和高司著、東洋経済新報社)
第19位:『グレート・リセット』(クラウス・シュワブ/ティエリ・マルレ著、藤田正美/チャールズ清水/安納令奈訳、日経ナショナルジオグラフィック社)
第20位:『IGPI流 DXのリアル・ノウハウ』(冨山和彦/望月愛子著、PHP研究所)

※本の要約サイト「flier」の有料会員を対象にした、2021年7月の閲覧数ランキング

「正解」がない時代のライフプランニング法

今月の第1位は、『35歳の教科書』でした。

藤原和博『35歳の教科書』(筑摩書房)
藤原和博『35歳の教科書』(筑摩書房)

かつての日本では、みんなが同じプランに従って生きるのが「正解」でした。いい大学に入学し、一流企業に就職し、結婚してマイホームを持ち、定年まで同じ会社に勤め上げることがみんなに共通するゴールで、それが唯一の「幸せ」とされたのです。

そこから時代は大きく変わりました。現代の「幸せ」に「正解」はなく、それぞれが違うゴールに向かって歩んでいます。そんな時代にあって、私たちはどのようにライフプランニングをしていけばいいのかを教えてくれるのが本書です。

本書において、一つのキーワードになるのが「納得解」。過去の日本のような社会では、「正解」を導き出す力、すなわち計算力や暗記力といった情報処理力が重視されてきましたが、それだけでは今の社会には対応できません。必要なのは「納得解」を導き出す力であり、情報編集力です。

納得解とは、自分が納得でき、他人も納得させられる解のこと。現代においては、おのおのが試行錯誤し、納得できる解を求めることこそが「正解」となります。

これからの社会を生き抜くためには、どんな武器が必要となるのか。その武器は、どのように身につければいいのか。そうしたアドバイスを軸に、幸せな人生を送るためのヒントをくれる一冊となっています。