オンラインでも使える「ファシリテーション術」を学ぶ
続いて、4位以下から、注目の書籍をご紹介します。第5位は、『ゼロから学べる! ファシリテーション超技術』でした。
新型コロナウイルスの感染拡大によって、多くの組織でオンライン会議が取り入れられました。今までと同じようなコミュニケーションではうまくいかず、「どうしたら会議をスムーズに進行できるだろうか」と悩んでいる方も少なくないでしょう。そんなお悩みを解決してくれるのが本書です。
本書の著者である園部浩司氏は、NECマネジメントパートナー在籍時にファシリテーションと出会います。2016年に独立し、人材育成や組織改革、風土改革のコンサルティングを行う「園部牧場」を設立。ベンチャーから大手企業までの会議を仕切るほか、年間2500人以上のファシリテーターの育成に携わってきました。仕事の依頼は数年先まで埋まっているほどの売れっ子で、これまでに指導した人数は、延べ6600人以上になるそう。
本書は、そんな著者が6600人以上のビジネスパーソンから収集した「会議の課題」と、その対策をまとめています。その内容は、ファシリテーターに求められる3つの役割、会議の種類などといった基礎知識から、議論で意見を引き出す方法などといった実際の会議で使える知識まで。この一冊を読めば、ファシリテーションの勘所がつかめるようになっています。
オンライン・オフラインを問わず、会議の進め方に悩んでいるビジネスパーソンは、ぜひ本書を読んでみてください。一生使えるファシリテーション技術が身につくでしょう。
モヤモヤしたときこそ読んでほしい名著
続いて、第10位、松下幸之助氏の『道をひらく』にもご注目ください。
本書は、累計530万部を突破している、言わずと知れた名著。既に読んだことのある方や、読んだことはなくてもタイトルや有名なフレーズは知っているという方も多いでしょう。
広く名の知られた名著ということで「難しそう」という印象を持っている方もいるかもしれません。でもご安心ください。本書は、松下氏がPHP研究所の機関誌「PHP」に寄せた文章をまとめたもので、その一篇一篇はごく短く、かつ平易な文章で書かれています。
仕事がうまくいかないときや、どうしてもモヤモヤしてしまうとき、何かよりどころがほしいとき……本書を手に取って、気になるところから読んでみてください。きっと、「経営の神様」と呼ばれる松下氏から直接アドバイスを受けているような、そんな気持ちになれるはずです。