巨匠マーティン・スコセッシによるライブ映画が公開され、ふたたび注目が集まるザ・ローリング・ストーンズ。46年間現役のボーカリストミック・ジャガーに、「一生輝き続ける人生」を学ぶ。

ローリング・ストーンズが結成されたのは1962年。キューバ危機のあった年で、日本は高度成長時代にさしかかった頃だった。

その年、ロンドンではミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ブライアン・ジョーンズ(69年に急死)、ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツの五人が集まりバンド活動を始める。以来、46年間、メンバーに多少の入れ替わり(現メンバーのロン・ウッドが75年加入)はあったものの、ストーンズは今もなお現役のロックバンドとしてレコーディングやコンサートを行っている。レッド・ツェッペリンのように、往時、活躍したバンドが今頃になって再結成するケースはある。しかし、ストーンズのように一度も解散したことなく、フルパワーで活躍を続けているバンドは見当たらない。

©MIKIO ARIGA
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 中心メンバーのミック・ジャガー、キース・リチャーズもすでに65歳。日本のサラリーマンなら定年となり、心身ともに衰えが見られる年齢だ。しかし、ミックもキースも老いを感じさせない。声を張り上げ、ダンスを踊り、ギターをかき鳴らす。まさに生涯現役のロックミュージシャンと言えよう。

08年の年末、ストーンズのライブ映画「シャイン・ア・ライト」が公開され、また、ミックとキースの伝記が出版された。映画を監督したのは「タクシードライバー」のマーティン・スコセッシ。映画のなかにはストーンズを愛するファンとしてビル・クリントン元大統領も出演している。映画や伝記の効果もあり、現在、ストーンズのCDや音源は人気を集めているという。