「頼まれごとが断れない」「なんだか都合よく使われている気がする」……。目の前の人に振り回されて、心が疲れてしまった経験はありませんか? モラハラ対策カウンセラーのJoeさんは、「人間関係は優しさと同じくらい、“威圧感”も大切」と言います。人に振り回されない「威圧感」のまとい方とは——。
※本稿は、Joe『私を振り回してくるあの人から自分を守る本』(WAVE出版)の一部を再編集したものです。
「威圧感」で心地よい距離感を保つ
今回は、普段からできる、威圧「感」のまとい方の具体的戦術をご紹介していきます。
ここで言う「威圧感」は、他者を脅したり、喧嘩を売ったりする「威圧という行為」のことではありません。
日常的な人間関係の中で、あなたと一体化するほど近づいてくる相手を押し返したり、支配するほど癒着してくる相手を引き剥がしたりして、あくまでも「単独者」同士、心地よい距離感を維持していくために普段からまとう、威圧「感」という名のオーラなのです。
気づかれないくらいの「ほどよい威圧感」を
したがって、この、日常的にオーラとしてまとう、威圧「感」というものは、なるべく相手に対して露骨ではなく、また、なるべくあからさまではない、「ばれない威圧感」であるほど好ましい。可能な限り、相手がそれに気づかないまま、実はあなたから上手く押し返されている、そういう、ばれない威圧「感」がまとえれば、あなたの「優しさ」との合わせ技によって、争いごとに発展させることなく、相手との間に、心地よい、継続的な「平和な関係」を作っていくことができるのです。
そこで、日常の様々な人間関係において使える、「相手にばれない威圧感のまとい方」の具体的なテクニックをご紹介していきます。身につけておくと、他者から振り回される機会は激減すると思われますので、ご自身が使いやすいと思うものから状況に合わせて使ってみてください。