山本ゆいなさん(39歳・仮名)は、小学2年生の息子を育てるシングルマザーだ。元夫とはセックスレスで離婚した。セックスレス解消のためさまざまな努力したが実を結ばす、不倫に走ったという。フリーライターのツマミ具依氏が取材した——。
シングルマザーの山本ゆいなさん(39歳・仮名)
筆者撮影
シングルマザーの山本ゆいなさん(39歳・仮名)

半数以上の夫婦がセックスレス

夫婦関係に亀裂を生むセックスレスの問題。日本家族計画協会が2020年に行った調査によると、夫婦の2組に1組以上の51.9%がセックスレスであることが明らかになった。同調査の2004年31.9%と比較すると、約15年の間に2割増となっている。

「たかがセックスレス」と思う人も、セックスレス夫婦の結末を聞くとそうとは言えないはず。セックスレスが原因で不貞し、離婚したシングルマザーに話を聞いた。

「私は愛のあるセックスがしたかっただけなんです。夫がいる限り、どんなに好きな人がいても不貞になり、悪いことになっちゃう。ママ友から『セックスレスなのは普通』と聞いても、私はやり過ごせなかった」

淡いピンクのワンピースを着た山本ゆいなさん(39歳・仮名)は、かわいらしい声も相まって、年齢より若く見える。話す様子は、所帯染みたお母さんというよりも、ガールズトークをする女子のようだ。

山本さんは、職場で出会った3つ上の男性と30歳のときに結婚。セックスレスを自覚したのは、34歳の頃だったという。

「1人目の子供を産んでからセックスレス気味だったんですが、2人目の子作りという理由があればまた戻れると思って。一応、夫は協力してくれましたが、乗り気じゃないのはバンバン伝わってきました」