いま、会社を選ぶ判断軸をどこに置けばいいのか。ビジネス系YouTuberの株本祐己氏は「『とりあえず』で大手企業に入ると、30代で潰しが効かず収入も上がらず苦しむことになる。20代から裁量権を持たせてくれる小さい会社で鍛えた人のほうが、長く安定して稼げるようになる」と説く——。

※本稿は、株本祐己『稼ぐことから逃げるな』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

オフィスで落ち込んだビジネスマン
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企業が一方的に学生を評価する就活はおかしい

今の就職活動の仕組みは、おかしな点がたくさんあると感じています。

たとえば一つひとつの会社ごとに、志望動機を書かないといけない点など。内定を取るために、志望動機が1社1社別々にあるわけがありません。

なんとなくで受けている学生が大半であるのに対し、企業側は個別の志望動機を必ず求めてくる。

そんなへんてこりんな構造が随所に見られるのが、就活の現状です。

今の仕組みは急激には変わらないでしょうから、しばらくはこの流れに乗っかっていくしかありませんが、私はなんで面接官ごときに評価されなくてはいけないんだろうと思いながら就職試験に臨み、結果、連戦連敗となりました。

でも、その時に考えていたことはそれほど間違えていなかったと今でも思っており、企業が一方的に学生を評価する今の就活の仕組みはおかしい、と常に感じています。

一方で、大企業だからと学生に偉そうにしている企業も、今後はだんだん立場が弱くなっていくでしょう。