「人と合わせること」が好きな日本人

自民党の新総裁、つまりは新首相が菅義偉さんに決まりました。

仕方ないとはいえ、やはり昔ながらの自民党の派閥主体の選出方法には、令和にもなった現在、がっかり感しかありません。安倍さんが辞任を表明した途端に内閣支持率が一気に上昇したことを鑑みると、菅さんもすぐに退陣すればさらに支持率がアップするのではと芸人として無責任に思った次第であります。

2008年8月3日の浅草演芸ホール
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もしかしたら、日本人は「マジョリティ側」に黙ってついて行くのが好きな国民なのかもしれません。「寄らば大樹の陰」ということわざが昔から言い伝えられているのは、この国に住む人たちが変わっていないことを意味しています。たとえ大樹が「小樹」になり果てているはずの落ちぶれた組織であっても、その姿勢は変わらないのでしょう。

「同調圧力」というと外部からの強制的な力で、他人と同じ歩調を要求されるようなイメージがありますが、そうではなく、むしろ日本人は「人と合わせることそれ自体」が好きなのかもしれません。

あれほど改善しなければと言われ続けながらも、いまだに「新卒一括採用」は幅を利かせています。これを重視している企業もそして取り巻く環境も、やはり「みんなと同じ歩調を好むこと」を第一義に置いているからでしょう。