勉強、スポーツ、趣味。なんでもうまくできる子はどこが違うのか。卓球選手としてオリンピックに二度出場し、オックスフォード大学哲学政治経済学部を首席で卒業した作家のマシュー・サイドさんは、そのコツを少年少女向けのビジネス書にまとめている。英国発のベストセラーから「伸びる子の口癖」について紹介しよう——。

※本稿は、マシュー・サイド『きみはスゴイぜ! 一生使える「自信」をつくる本』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。

リスクを承知でチャレンジする綱渡り師
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自撮りだって続ければ自信づくりの役に立つ

何かをすごくうまくなるのって、君が思ってるほど難しくないよ。本当はだれだって、ほとんど何でも、今よりずっと上手になれるんだ。

でも君は忙しい。そうだろう?

無理もないよ。やらなきゃいけないことがいっぱいある——スポーツに趣味、友だちとも遊ばなくちゃいけないし、それから宿題も……。ひととおりこなすだけでも難しい。ぜんぶ人に負けたくないと思ったらもっと大変だ!

そこでこの本の出番なんだ。この本には、どうやったらふつうの子がスゴイ子になれるのか——スポーツでも仕事でも、自分がキワめたいことで最高の結果を出せた人だけが知っている、とっておきの方法が書かれている。

テストでラクラクといい点ばかり取る友だちがいる、憎にくたらしいほどテニスがうまいお兄さんがいる、あるいは、自分は何がいちばん得意なのかさえよくわからない——そんな君のためにこそ、この本はあるんだ。

あ、ちなみに、クラスで数学がいちばんの子、ピアノがものすごくうまい子……もし彼かれらが「ぜんぜん練習や勉強をしてないよ」と言っても信じちゃいけない。たぶんウソだからね……。

自撮りの名人だって、ひとりでこっそり練習しまくってる。絶対に。

子どもたちの3分の2は、今は存在していない仕事を将来する

知ってるかい? 今の子どもたちの3分の2は将来、今はまだ存在すらしていない職業に就くんだ。

おどろいちゃうよね……。でもまだあるよ。君たちは平均すると、一生のあいだに少なくとも17の異なる仕事に就くと言われている(1度に全部の仕事をするわけじゃないから、心配しなくていい)。

ぼくたちの世界は今、モノスゴイ速さで変わりつつある。どうやって合わせていったらいいのか、不安に駆られても無理はないんだ。

「はたして自分の頭でやっていけるだろうか」と思ったり、「失敗したらバカだと思われるんじゃないか」と挑戦するのがコワくなったりする。あげくに、試そうともしないうちから尻ごみしてしまうんだ。

こんな調子で、さまざまな「不安」や「心配」が君にブレーキをかける。そこで、どうやったらそれらを克服できるか考えてみよう。備えあれば憂いなしだからね。

ぼくたちが何かをしようとするとき心にかかるブレーキを、どうやって外せばいいだろう? 君へのミッションは、マインドセットについて考えることだ。