「頭がいい」とは、どういう状態なのか。現役東大生の西岡壱誠氏は、「頭がいい人は、勉強や仕事を始めるときに具体的な目標を定めている。そうすると、本当に『頭がいい人』と見られるようになる」という――。
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東大生の頭の良さはどういうところにあるのか

頭がいいというのは、どういう状態のことなのか?

こう質問された時に、皆さんはどのような回答をするでしょうか。

「頭がいい状態」には、「記憶力がいい」とか「思考力がある」とか「頭の回転が速い」とか、いろんなものがあると思います。おそらく100人いれば100通りの答えがあるでしょう。

そのどれもが正しいわけですが、しかし基本的には「頭のいい人みんなに共通する要素」があるわけではありません。

記憶力はないけど当意即妙な返しをする頭の回転の速さを持っている人、テストでいい点は取れて本を読むのは得意だけどその知識を活用する思考力はない人……。

「東大に合格するほどの学力を持った人たちはこれが優れている」と1つに決められるものはほとんどありません。

「頭がいいというのはどういうことか」という質問の回答は、なかなか1つには決められないのです。

しかし、1つだけ例外があると僕は考えています。

今日は、東大生の頭の良さがどういうところにあるのか、頭がいいというのは結局どういう状態をいうのか、1つ結論を出してみたので、みなさま少しだけお付き合いいただければと思います。

僕は今でこそ東大生という立場の人間ですが、もともと高校時代の成績は偏差値35でした。多くの人に「いやいやそんなわけないじゃん!」と言われるのですが、事実なのだから仕方ありません。