アイデア出しでも目的をはっきりとさせる
もちろん、雑談をベースとした会議をしたほうが進捗が出る場合もあると思いますが、それは「目的」をはっきりさせた上での話。目的を達成させるために、雑談をベースにした会議をしたほうがいいのであればそちらを選ぶべきだというだけの話です。目的(ゴール)があって初めて成り立っているのです。
これは、アイデアを出すときにも同じことが言えます。
「何か新しいアイデアを出さないと!」と考えている時に、多くの人は「なんとなく」でアイデアを出そうとします。一体どういうアイデアが求められているのかがわからない状態でアイデアを出そうとしているのです。
これでは、「なんとなく数学やろう」「とりあえず雑談しよう」と同じです。「消費者に対してどんな価値を提供したいのか?」「買った人がどういうメリットを得られる商品のアイデアが必要なのか?」そういう問いを自分にした後でないと、アイデアなんて出てくるわけがないのです。
目的を定めると努力する方向が見える
目的というのは、いわば全ての「ゴール」です。カーナビでいうのならば「目的地」。目的地がしっかりしていない状態で車を運転していても、近所はぐるぐる回れるのですがいつまでたってもどこにも行けません。
そして目的がしっかりすれば、自分に足りないものを補えます。もし目的達成のために暗記が必要なのであれば暗記をすればいい、思考力を鍛えたほうがいいのであれば思考が鍛えられるような問題を解けばいい、表現力を磨いたほうがいいのであれば作文をやればいい。
「頭がいい」というふうに見えている人というのは全て、先天的に全部を才能として得ていたということではなく、目的を定め、そのために努力して必要なことを身につけているだけの話なのです。
どんなに記憶力が優れている人でも、目的を達成するのと全然違うあさっての方向の行動をしていたら「頭がいい」なんて誰からも思われないはずです。目的の設定の仕方こそが、その人の頭のよさを決定するファクターなのです。