大学に進まず、10代で起業する高校生が次々とあらわれている。なぜ大学に進まなかったのか。何がきっかけだったのか。どんな教育を受けてきたのか。2人の「社長」に話を聞いた——(2020年1月に取材。学年・年齢などは取材時点)。

※本稿は、『プレジデントFamily2020年春号』の記事を再編集したものです。

高2で休学して上京し、17歳で起業。20歳の今、社員20人の会社社長

飲食店とアルバイトとのマッチングアプリ「Wakrak(ワクラク)」。運営企業の代表・谷口怜央君(20歳)は、〈Forbes30 under 30 Asia〉にも選出された注目の起業家だ。

Wakrak運営企業の代表・谷口怜央君(20歳)
Wakrak運営企業の代表・谷口怜央君(20歳)撮影=干川 修

「1日単発の仕事を紹介していて、デイワークアプリと呼んでいます。“夜の予定が急になくなってしまった”という人も、気軽に応募してシフトに入れます」

名古屋で生まれ育った谷口君は、高2で休学して上京し、17歳で起業した。上京した際に持っていたのはスマートフォンとノートパソコン、充電器だけだったそうだ。

「最初はベンチャー企業に住み込みでインターンをしていました。スタンフォード大卒で中国人の社長の下で、かなり鍛えられました」

今では社員20人の会社の社長として、営業、開発、資金管理から採用まで行っている。

「採用が特に難しいですね。どの人も魅力的に見えてしまうので。そういうときは、経験豊富なスタッフに相談するようにしています」

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