「新しい生活様式」さえ、習体制の手助けか
民衆同士を疑心暗鬼にさせ、密告を奨励し、コミュニティ形成を阻むことは、デモや反政府運動などにつながる人民同士の連帯を阻む。これはまさに毛沢東がとってきた方針そのものだというのだ。
中国では都市封鎖が解除された後も、人々はデリバリーによる個食を継続しているという。また、健康管理を名目とした個人情報管理も強化される方向に進みつつある(ロックダウンが解除された中国・武漢では、人々が「ヘルスコード」で管理される“新たな日常”が始まった)。コロナ後のこうした「新しい生活様式」さえ、習近平独裁体制の維持を助けることにつながりかねない。