いま、コロナショックによる"雇用クライシス"が叫ばれている。4月28日の総務省の発表によると、完全失業者数は176万人と前年同月に比べ2万人も増加している。さらに、アメリカでは4月の失業率は14.7%と戦後最悪となった。「これから起きるのは、早期退職と大規模なリストラ。雇用大崩壊はすでに始まっています」。そう解説するのは、人気アナリストの馬渕磨理子氏。2020年、あなたの会社でも起きるリストラのシナリオはすでに決まっている——。はたして、それを個人で防ぐ策はあるのか。
2020年3月31日、自宅待機命令が出されたアメリカのシアトル
写真=iStock.com/400tmax
※写真はイメージです

「失業率32%」レポートの衝撃

日本の雇用大崩壊のシナリオは、よりコロナショックの大きいアメリカの様子を見ればその深刻さがわかります。セントルイス連邦準備銀行によると、今後、アメリカの失業者の数は4700万人以上、失業率は32%に達するおそれがあるという衝撃的なデータが発表されています。

失業者が増えることで起きるのは、社会からの排除です。