大激変した早稲田VS慶應

私学の雄として、双璧を成す早稲田大学と慶應義塾大学。さまざまなジャンルでトップを争ってきたが、中でも世間から注目されてきたのが、入試の難度を示す「偏差値」である。

周知のとおり、偏差値では学部別の差はあるものの、早慶とも長年、両者譲らず最高ランクに君臨してきた。だが、最近では力のバランスが崩れつつある。慶應が早稲田をリードするようになったのだ。そのことを示す、早慶の偏差値順位表をご覧いただくと、第1位は慶應義塾大法学部。第2位は同経済学部で、早稲田大学で最難関とされる政治経済学部は、3位タイに甘んじている。受験戦争が熾烈を極めた1980~90年代、早稲田の政経学部が、私大文系の偏差値で首位を占めた時期もあったことを考えれば、早稲田の凋落は否めないだろう。