ヤクザと歯並びの切っても切れない関係

中国発の新型コロナウイルスの影響で、不安な時間が増えた。暗い気持ちは暗い夢しか与えないが、たとえ自宅でも心の豊かさをつくり出すことができる。こんなときこそ日常の中に「発見」を求める機会だと捉えるべきだ。

元山口組系団体組長 猫組長氏
元山口組系団体組長 猫組長氏

自宅待機となっても食事はするが、その入り口となるのが「口」だ。歯の役割は噛むだけではなく、脳に「発火」と呼ばれる刺激を与え、活性化することがわかっている。

発見の思考法を伝える意味で、「白い歯」にまつわる「黒い話」をしよう。欧米では「歯並びの良さ」がステータスとされ、幼い頃から歯科矯正を行う人が多い。日本のヤクザの中でも立場が上の人には異常に歯が綺麗な人が多いのだが、これには理由がある。

暴力団から「暴力」を引いたら、ただの「団」しか残らない。渡世の世界は「暴力」で充満している。新米の頃に遅刻をすれば「ヤキ」という教育が入り、出世レースでも他組織との勢力争いでも「暴力」がツールとして行使される。暴力まみれの人生では多くのものが失われるが、「歯」はその代表格だ。抜けたままではみっともないので、インプラントをすることになる。