新日本プロレス業績V字回復の立役者。日本コカ・コーラ、タカラトミーなどでも経営に携わったカリスマがメモ術を披露。

伝えたいことを1度すべて書き出す

私はメモをよく取ります。メモを取る紙は多岐にわたり、たまたま近くにあったメモ帳や自宅マンションに配布されるチラシの裏、持ち歩いている小さいノートなど、その時々の状況に合わせて、手近なところにある紙を使います。スマホやタブレットなど、今はさまざまなデジタルツールがありますが、紙にメモを取ることが多いです。

新日本プロレスリング社長兼CEO ハロルド・ジョージ・メイ氏
新日本プロレスリング社長兼CEO ハロルド・ジョージ・メイ氏

アナログなやり方かもしれませんが、私は時計もデジタルよりアナログ派。手書きメモのほうが性に合っているのだと思います。手書きのいいところは、一枚の紙にメモを書いていくことで、いろいろな事柄を視覚的に整理しやすくなるから。ロジックがパズルのように組み合わさって、将来図が完成します。

今回の取材を受ける前にも、一枚の紙に思いついたアイデアを一通り書き出しました。そのあと、メモを眺めながら話をする順番を検討します。人に何かを伝えるときは、アイデアを紙にまず書き留めて、後で視覚的に確認しながら、ロジックを導き出して話の流れをつくるのが私流です。

私が書き留めるメモには大きく3種類あります。今必要な情報、近い将来必要になる情報、そしていつか役立つかもしれない情報の3つです。これらの3種類のメモを、毎日のインプットを通じて、書き留めておきます。