今回の震災に最も機敏に対応したのが日本銀行だった。国債買い取りなどの基金の5兆円増額と短期金融市場への流動性供給を即座に決定し、3月15日に発表。ところが、菅首相が悲壮な表情で会見を行ったことから株式市場はパニックに陥り、日経平均株価は先物市場で7800円まで下落する。

震災復興関連の注目銘柄
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震災復興関連の注目銘柄

急落によって先物取引で証拠金不足が生じ、それに伴う強制ロスカットが仕掛け花火のように投資家間で連鎖していったのだ。翌日には大反発に転じて9000円台まで回復したが、それは絶好のバーゲンセールと判断した外国人投資家から大量の買いが入ったから。加えて、日銀によるETF(指数連動型上場投資信託)の購入もあり、どうにか9700円台で年度末を迎えることができた。

(構成=大西洋平)