連載「スモーカーズ・コーナー」も今年の最終回を迎えることになった。私にとって、今年もいろいろなことがあった。
まず、女房に怒られて禁煙をした。そして、ものの見事に禁煙をやめることになった。これは体調面からしてしょうがないことだった。禁煙をやめた今、ほんとうに体の調子がいい。精神面でのイライラが軽減されたせいなのだろうか。お酒もほとんど飲まない私にとって、唯一の息抜きが喫煙なのだ。
「禁煙運動」には巨大な利権が絡んでいる。医師会などいい例だろう。禁煙しようと医者に行くと、なぜか保険が適用される。喫煙はたいがい生活習慣になっているから、病院にとっていい売上になっている。まだ、健康への影響が解明されていない「加熱式タバコ」すら保険適用だけは決定するなど、なんだかとても怪しい。
科学的根拠のないものに対してまで保険適用を決めてしまうというのは、医師会の政治力の強さを感じてしまうものだ。科学が風評に負けるわけにはいかない、という政治家が多い。私もそう思う。
タバコがダメだっていうジャーナリストや識者で、お酒もダメだって言う人に出会ったことがない。社会的損失(要するに他人に迷惑をかけているということ)はお酒のほうが大きいし、健康被害だってある。DVと飲酒の関係性も指摘されているのにである。
来年もまた、タバコへの攻撃をやめないのあろうが、私は良識を信じて戦っていきたい。最終回は、プレジデントの特集でもあった「目」にまつわる、お話である。それでは読者諸賢よ、良いお年をお迎えください!