冬季オリンピックをやりたい
【鈴木】23年に北広島市に、北海道日本ハムのボールパークができます。そして30年には札幌でもう一回、冬季オリンピックをやりたいなと。この10年で、北海道の食と観光を新たな段階に押し上げます。
【田原】いまインバウンドで北海道に来るのは何人くらいですか。
【鈴木】312万人です。これをまずは20年度末に500万人にしたいですね。いまはアジアに集中していますが、それに加えて欧米市場も開拓していきたい。アドベンチャートラベルは欧米で49兆円の市場があるといわれているので、期待しています。
【田原】観光はわかりました。北海道のビジネスのポテンシャルはどう?
【鈴木】働くこととバケーションを掛けた「ワーケーション」という概念が最近話題になっていますが、北海道はワーケーションに最適です。たとえば五輪期間中は東京がものすごく混みますから、その期間だけでも北海道に長期滞在して、涼しいところで美味しいものを楽しみながら、テレワークで仕事もやってもらう。そうした潜在需要はものすごく高いはず。これから新幹線は札幌まで延びるし、飛行機なら東京から1時間半です。移動の価格の問題さえ解消できれば、ポテンシャルを発揮できると思っています。
鈴木さんへのメッセージ:少子高齢化対策の成功例を北海道発でつくれ!
(構成=村上 敬 撮影=本田 匡)