ネット型僧侶派遣サービス「お坊さん便」を提供している業界大手「よりそう」が、アマゾンから撤退することがわかった。10月24日に発表する予定だ。ジャーナリストで僧侶の鵜飼秀徳氏は「今回の撤退は、宗教者や宗教行為をECサイト上で“商品”として扱うことに抗議していた全日本仏教会との話し合いの結果だ。今後、ネットで宗教行為をどう仲介するかがあらためて問われることになるだろう」という——。
アマゾン「お坊さん便」が突如中止になった背景
インターネットサイトを通じた僧侶派遣業が変革期を迎えている。
アマゾンに「お坊さん便」の名称で出品していた僧侶派遣大手「よりそう(旧みんれび、東京都品川区)」が、24日でアマゾンから撤退することがわかった。同社は同日中にも正式に発表する。
※編集部註:「よりそう」は10月24日、僧侶派遣事業「お坊さん便」のアマゾン出品を終了すると発表した。(10月24日16時10分追記)
現在、僧侶派遣業は10社以上あるとみられている。近年はDMM.comグループなどに加え、一部仏教団体が僧侶派遣業に参入。群雄割拠の様相を呈していた。利用者数でトップを走る、よりそうの事業転換は今後、仏教界や葬儀業界に波紋を与えそうだ。