画期的な記憶装置が登場

不揮発性メモリの技術革新がスマートフォンやPCをさらに進化させそうだ。

これら最新の情報端末には2種類の記憶装置が用いられており、不揮発性メモリはその1つ。もう1つは、中枢機能であるCPU(中央演算処理装置)とともに使われるもので、DRAMと呼ばれる製品が普及している。

ITジャーナリストの新野淳一氏は2つの違いをこう説明する。「DRAMは電源を切ると記憶が消える代わりにデータ処理が高速で、メインメモリとして用いるのに適します。一方、不揮発性メモリは電源を切っても記憶が残りますが、処理速度が遅いのが難点」。

PCの電源が切れてデータ消失、という惨事もなくなるか。(PIXTA=写真)

このため、不揮発性メモリはアプリや写真などのデータを保存するために用いられてきた。だが、インテルとマイクロンが共同開発した新製品「3D XPoint」は従来の常識を塗り替えるという。

「電源を切っても記憶が消えないうえ、処理速度もDRAMにかなり近い」(新野氏)からだ。つまり、メインメモリに使用できる不揮発性メモリなのである。

2019年中にも試験段階を終え、まずは業務用サーバでメインメモリに用いた製品が登場予定だ。これにより、停電によるデータ消失対策で施されていた二重三重の電源確保も将来的に不要となりうる。「3~5年先には、不揮発性メインメモリのPCが登場するかも」(同)。

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(写真=PIXTA)