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ときには、弱みを見せる人間のほうが魅力的

(3)言葉遣いに配慮する

きちんと挨拶ができ、年長者に対して正しい敬語や言葉遣いができる人を、年長者や経営者は好む。長年、多様な人たちと出会い、多彩な経験を積んだ人たちは、将来活躍できる人材や目を掛けるべき人を嗅ぎ分ける力を持っていることが多い。実力者に気に入られる魅力(個人のブランド力)を備えていれば、取引先や人脈を紹介してもらうことにつながる。

(4)聖人君子でなく、遊び心を持つ

有名校を卒業し、一流と言われる企業に入社し、MBAを取得したからといって、個人ブランド力を高めることにはつながらない。その人は「学校のブランド力」「企業ブランド力」をアピールできても、個人の魅力が問われるブランド力とは無関係だ。

遊びもせずに、成績のよかった同級生が、社会に出てからその動向を聞かなくなることはよくある。いくら優秀でも面白みに欠け、真面目すぎる性格に、人は好意を寄せない。その一方、学生時代に勉強はほどほどだったが、どこか憎めない性格の人が社会で活躍するケースは多い。人としての個性と魅力を備えている人は、それだけ実社会でチャンスをつかむ機会が増える。

誰もが知る企業のナンバーツーだった人の実話だ。温和で信頼でき、愛妻家で実直そうなその人が、会食の席でこう話したそうだ。

「仕事で問題を抱え悩んでいるときに、まあなんというか、魔が差したというか、好きな女性ができてね……。悩みから逃げようと思ったら、悩みがもうひとつ増えちゃって」

愛妻家でも、そんなことが起こるのだと知り、人間的な一面を吐露してくれたことで、聞き手は以前より一層相手に親近感を抱いたという。ときには、弱みを見せる人のほうが好意を持たれやすい。

(5)人が求めていることに気付き、相手の役に立つ情報を発信する

FacebookやブログなどのSNSで、他人がどこで、何を食べようと、多くの人は関心を示さない。だが相手が求めている有益な情報だと、話は変ってくる。

・自身が読んで有益だったビジネス書の紹介とそのレビュー
・部下を連れて行くのに最適で、雰囲気がよく、料金も手ごろなレストランや飲食店などの情報
・取引先への手土産として喜ばれるお店の品物の紹介

など、ビジネスパーソンが求める情報や話題を提供している人には、必ずファンがつく。人気のあるブログを書いている人や、専門家として特定の分野で書籍を出している人などは、必ずこの力を発揮している。