仕事に追われ、つい「時間がない」が口癖の人は多い。あらゆることを有意義にこなすにはどうしたら? 時間管理のエキスパートの教えは……。

時間はなくても、急用なら時間が取れる

仕事や家のことに追われて、ついつい口癖が「時間がない」になってしまう。そんな人は多いのではないだろうか。

今は、あらゆる機器やサービスが時間をスマートに節約してくれるはずが、昔よりも忙しくなった気がする。道具が便利になった分、FacebookやTwitter、メール、いつでもできる株価チェック……さらに生まれたやることを、自ら予定にギュッと詰め込んでしまう。付き合いもあるし、これ以上仕事が増えては手一杯だ。

ところが、こんなに時間がないはずなのに、急に歯が痛くなって我慢できない、水道の蛇口が壊れて水が止まらない!……といった問題が起これば、よほどのことがない限りは歯医者に行くし、時間を取って修理をするだろう。

そう、時間はあるのだ。

あるのに作れないのはなぜだろう? 必要なのは「今、自分にとって、何が一番大切か」を考えてみること。あれこれ雑多なことや本来は不要なことに目を向けすぎて、一番大切なことに時間を取れなくなっているのかもしれない。

以前何かで読んだことがある、「タイムマネジメント(時間管理)」の例えとして、有名なこんな話がある。「人生という器に、何を、どんな順番に入れて、上手に埋めていくか」という話だ。