自民党が政権奪還を果たした2012年衆議院選、13年参院選の裏側で「情報参謀」として働いたのが著者の小口日出彦さん。始めて会ったのは、小口さんがまさに大車輪の活躍を見せていた13年2月のことである。
小口日出彦(こぐち・ひでひこ)
1961年、茨城県生まれ。水戸一高、慶應義塾大学商学部卒業。日経BP社ニューヨーク支局特派員、日経ベンチャー(現日経トップリーダー)編集長などを経て2007年に独立。パースペクティブ・メディア代表取締役、エム・データ取締役。
1961年、茨城県生まれ。水戸一高、慶應義塾大学商学部卒業。日経BP社ニューヨーク支局特派員、日経ベンチャー(現日経トップリーダー)編集長などを経て2007年に独立。パースペクティブ・メディア代表取締役、エム・データ取締役。
もらった名刺には「パースペクティブ・メディア代表取締役」とある。「何をなさっている会社ですか?」「まあ、公開情報を独自分析したニュースレターのようなものを出しているんですよ」。飄々と答えてくれたのを覚えている。むろん嘘ではないが、仕事の本質からは微妙にずらした表現である。当時はまだ仕事内容を公言できるような時期ではなかったのだ。
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(増浦行仁=撮影)


