まず着手すべきこと、してはいけないこと
アンケートでは、「効果のあった勉強法」ダントツの1位は本、2位は教材、3位はテレビ・ラジオ講座と続く。逆に、「失敗した勉強法」としては、英語の小説や映画、聞き流す教材などが挙がった。やはり、テキストを見ながらの勉強が人気のようだ。TOEIC対策を指導する教室「すみれ塾」を主宰する中村澄子氏は次のように警告する。
「TOEICと英会話を混同している人がいますが、2つは別物。英会話教室でTOEIC対策はできません。順番としては、TOEICが先」
英会話の勉強を同時進行で行えば、どちらも中途半端になってしまう。しかし、TOEICで730点以上獲得できれば、聞く力も書く力もある程度は養われる。そのベースをもとに英会話を学んだほうが効率的なのだ。また、TOEICに的を絞ると決めても、焦って勉強すべきではない。
「まずは勉強法について書かれた本を読むなど、アプローチの仕方を知ることです。私がおすすめするのは、最初にしっかりと時間を計って模試を解き、テストの傾向や自分の弱点を知ること。リスニングがダメなのか、リーディングがダメなのかで使うテキストも変わってきます。次に、パートごとの攻略法を学び、ひと通り勉強したうえで『公式問題集』を解いてください」(中村氏)
【効果のあった勉強法、ダントツ1位は……】
1位 本(52.2%)
2位 教材(27.2%)
3位 テレビ・ラジオ講座(18.0%)
4位 通学型英会話スクール(17.0%)
5位 英語学習アプリ(16.6%)
6位 英語の映画・小説(12.2%)
7位 オンライン型英会話スクール(4.8%)
8位 短期留学(3.4%)