最後は涙、涙熱血エディー教室
10月11日、予選プール第4戦のアメリカ代表戦を迎えた。しかし、残念ながら日本代表の決勝トーナメント進出の夢は絶たれていた。試合前日にスコットランド代表がサモア代表に勝利してしまったからだ。
つまり、勝っても負けてもアメリカ代表戦が、この4年間にわたるプロジェクト、いわば「熱血エディー教室」の最後の授業となる。キックオフ直前、試合直前のロッカールームで、さすがのジョーンズHCも感極まり、涙を流しながら、選手たちにこう言った。
「最後に、今までのプライド、自分たちのプライドをかけてしっかりと仕事をしよう!」
フィフティーンたちも涙を抑えることはできず、泣きながら試合に向かった。結果は28対18で日本の勝利。日本代表は、8大会目のワールドカップで「3勝しても決勝トーナメントに進出できない初めてのチーム」となった。これは不運としか言いようがない。
「私が成し遂げたかった最大の目標は、日本代表が代表のジャージーに誇りを取り戻し、ファンが(代表ジャージーに)誇りを持って応援することだった。それを成し遂げた選手たちを誇りに思う」(ジョーンズHC)
ジョーンズHCは、うつむくことなく、羽田空港に満面の笑みで戻ってきた。そして、集まった約400人ものファンと報道陣を前にして、日本語でこう言った。
「アタラシイ、ニホンノラグビーノレキシ、ツクリマシタ」
(時事通信フォト=写真)