メンバーは5人+ボランティア

【田原】チーム「HAKUTO」は何人ですか。

【袴田】フルタイムのメンバーは5人です。あとはボランティアという形で常時20~30人ぐらいいます。

ispace代表 袴田武史氏

【田原】みなさんは、具体的にどんな作業をするのでしょうか。

【袴田】いちばん大きな仕事はプロモーションです。このプロジェクトをより多くの人に知ってもらって、お金集めにつなげることが目的です。

【田原】さきほどプロジェクト参加には50億円かかるとおっしゃった。それは変わらない?

【袴田】われわれのミニマムのミッションなら、10億円以下でいける計算です。プロジェクトには3つのコンポーネントがあるといいましたが、打ち上げや着陸船を私たちが独力で開発するのは難しい。そこでいちばん得意なロボットのところに技術を集中させて、打ち上げや着陸船は相乗りでやることにしました。打ち上げと着陸船が得意なところに、宅配便みたいに料金を払ってロボットを運んでもらうようなものです。

【田原】そのほうが安くなる?

【袴田】はい。料金は1キロで約1.4億円。私たちが月に持っていくローバー(探査車)は4キロで、運賃は5億円です。それにロボットの開発費や運営費用を加えて、だいたい10億円です。