社長自ら社員の言葉に耳を傾ける

社長には2つの大きな役割があります。1つは戦略を立案して決断すること。もう1つが戦略を社員に伝えることです。いずれにしても社員とのコミュニケーションが重要です。

戦略といっても高度成長期は、それほど難しくありませんでした。経済が右肩上がりで成長して需要が伸びているため、どんな戦略でもそれなりにいい結果に結びついたからです。ところが、現在のように市場を取り巻く環境が複雑になると、戦略いかんでその会社の命運が決定されるといっても過言ではありません。

JT社長 小泉光臣氏

では、どうすれば会社にとって最も望ましい戦略を見つけることができるのか。重要なのは材料となる情報です。しかし、社長のところに日々集まってくる情報だけでは、十分とはいえません。市場の変化の兆し、まだ顕在化していない社内の課題など、本当に必要な情報は、社長へのレポートにまとめる時点でかなり落とされてしまっているからです。