話の「ほころび」をどのようにつくりだすか

桂文枝(かつら・ぶんし)
1943年、大阪府生まれ。関西大学商学部入学。大学時代に桂米朝の落語を聴き、64年、大学にて「落語大学」を創設、66年落語家を目指して桂小文枝に弟子入りする。桂三枝として『歌え!MBSヤングタウン』に出演、『パンチDEデート』『新婚さんいらっしゃい!』などの司会で高い人気をえる。2012年7月、6代桂文枝を正式に襲名。

6代桂文枝でございます。本日は、「営業に役立つ話し方、聞き方」というお題を頂きました。実は私、何百人、何千人を前に話をするのは慣れておりますが、相手が1人や数人だと、どうも照れくさくて苦手なんです。でも、それじゃ話が前に進みませんね。『新婚さんいらっしゃい!』の話からしましょうか。

私が司会を務めるこの番組には、毎回2組の新婚カップルが登場します。一応ディレクターから情報はもらっていますが、私自身が事前に会うことはしません。だから、どういう展開になるか、毎回カメラが回ってみないとわかりません。その緊張感を大切にしたいのです。