世界標準の仕事作法を身につけよ
しかし、ここで疑問が1つ浮かびます。バックグラウンドか違う人たちが一緒のチームになって、スムーズに仕事が進むのでしょうか。多様性にはチームを活性化させる効果がある一方で、衝突や摩擦を生じさせるリスクもあります。悪い方向に転がれば、混成チームにすることが逆効果になりかねません。
そこで重要になってくるのが、グローバルの「仕事作法」です。
ここでいう仕事作法とは、問題解決に対するアプローチやプロフェッショナルとしての姿勢など、出身国にかかわらず共通の土台となるものです。パソコンにたとえていうなら、OSの部分です。これがあって初めて、背景の違う人同士が円滑に仕事を進めて、チームとしてのパフォーマンスを最大化できます。
もし世界を舞台にして活躍したいと考えているなら、まずグローバルの仕事作法を身につける必要があります。作法を身につけただけでは人と差別化できませんが、作法を身につけないと同じ土俵に立つこともできません。いわばグローバルの仕事作法は、ドリームチームに参加するための入場チケットのようなものなのです。
※本連載は書籍『グローバルエリートの仕事作法』(梅澤高明著)からの抜粋です。