新入社員については、「ゆとり世代のせいか、おとなしくて覇気がない。ハングリー精神がなく、出世欲がない。指示待ち型人間ばかりで、言われたことしかしない……」など、様々なことが語られています。しかしながら、当の新人たちが、上司や先輩をどう見ているのか、仕事や会社についてどう考えているのか、語られることは少ないように思います。

そこで、入社1~3年目の若手社員による覆面座談会を敢行しました。集まっていただいたのは、情報通信のAさん、ヘルスケアメーカーのBさん、金融のCさん、外資系メーカーのDさん、人材サービスのEさんです。平成生まれの彼、彼女らのリアルな声に耳を傾け、マネジメントの参考にしていただけたらと思います。

隣の先輩が電話の声を常にイヤホンで……

【中原】まずはみなさんのお仕事についてうかがいます。

【Aさん】情報通信の会社で法人営業をやっています。ぶっちゃけますが、先日、労基署が入ったんです。昨年までは月100時間残業もざらにあったのですが、今はありがたいことに20~30時間になりました。

【Bさん】私はヘルスケア関連の会社で、厚労省に医療機器の承認を申請する部署で働いています。

【Cさん】私は証券会社の支店で、営業の仕事をしています。来店対応から、訪問、テレアポすべてをやってます。

【Dさん】私は外資系メーカーの営業職ですが、ほぼ在宅勤務で会社に行くのは月に4回程度です。

【一同】おおっ!

【中原】1年目から在宅勤務?

【Dさん】そうですね。1カ月研修があり、その後は在宅です。そのかわり、成果管理は非常に厳しいです。