──アメリカ発の金融危機が世界を不安に陥れていますが、その発端となったサブプライムローン問題について、どうお考えですか。また、今回の危機はいつ頃から収束に向かうと見ておられますか。

いちばん厄介なのは、金融危機の発端となった住宅の価値をどう評価するかということです。日本のバブル崩壊では不良債権が焦点でしたが、アメリカのサブプライム問題では不良資産が問題になっている。つまり、住宅をつくりすぎてしまった。300平方メートル以上の広すぎる家や、極端な郊外に建ててしまった住宅も多く、その評価は非常に難しい。

<strong>ロバート・アラン・フェルドマン</strong> <em>Robert Alan Feldman</em><br>1953年、米国生まれ。70年交換留学生として初来日。イェール大学で経済学、日本研究の学士号、マサチューセッツ工科大学で経済博士号を取得。国際通貨基金、ソロモン・ブラザーズを経て、98年モルガン・スタンレーに入社、現在、経済調査部長として活躍。
ロバート・アラン・フェルドマン Robert Alan Feldman
1953年、米国生まれ。70年交換留学生として初来日。イェール大学で経済学、日本研究の学士号、マサチューセッツ工科大学で経済博士号を取得。国際通貨基金、ソロモン・ブラザーズを経て、98年モルガン・スタンレーに入社、現在、経済調査部長として活躍。

貯蓄金融機関(S&L)の経営危機でも似たような問題がありましたが、当時と違うのは、サブプライムローン(信用力の低い個人向けの住宅融資)が複雑に証券化されて、さまざまな金融商品に組み込まれたこと。住宅という有形資産を縦横に切り刻み、二次、三次証券化したため、現状では正確な価値の把握ができていないのです。