シード・プランニングが発表した調査によると、日本における2014年のお掃除ロボットの出荷台数は53万台で、20年には111万台に増えると予測している。
14年は出荷台数の約66%が米・iRobot社の「ルンバ」で、高いシェアを誇ってきた。しかし、ここにきて、14年9月に東芝、15年3月にパナソニックが市場に参入、さらに今後ダイソンも製品の投入を予定するなど、競争が激化する見込みだ。
パナソニック コンシューマーマーケティングジャパン本部のスモールアプライアンスグループ・小杉彩氏は、同社がお掃除ロボット「RULO」を発売し、市場に参入した理由を「長年ロボット掃除機の研究開発を重ね、ついに一般家庭でご満足いただける高い掃除性能を実現できた。これまでの性能に関する不安を払拭し、市場拡大を加速することができると考えています」と語る。
一般的にユーザーが操作する掃除機に比べ、ロボット型はゴミの吸引力が不足しがちであるなどの懸念があった。しかし、そうした不満を解消するテクノロジーを搭載した製品がこの時期に出揃い、選択肢が増えたお掃除ロボット。市場の広がりに合わせて、さらに一般家庭が利用しやすい価格になり、普及が一気に加速しそうだ。
(ライヴアート=図版作成)