1976年生まれ。早稲田大学卒業後、日本オラクル、日産自動車を経て、1年間にわたる世界一周旅行へ。帰国後、IT企業勤務、海外就職に関する執筆・講演などを行う「海外就職研究家」として活動。2014年6月より同社社長。
僕は今年(2014年)の10月まで、フィリピンのセブ島で暮らしていました。当時暮らしていたホテルは、家賃にして月6万5000円なんです。2ベッドルームで広いリビングがあるスイートルーム。電気代込みで毎日掃除もしてくれるので、とても快適でした。
ホテルとまで言わなくても、セブ島で暮らすのであれば、一人暮らしなら月に10万円ほど稼げれば普通の生活ができるでしょうね。家賃は2.5万円くらいで、そこそこの広さの物件が借りられます。水道光熱費が1万円くらい。その安定収入さえ確保できればいい。問題はその収入をどうやって稼ぐかです。
僕の場合はこうした部屋を拠点に、「海外就職」についての本や電子書籍や有料メルマガを書いたり、取材で東南アジアを歩いたり、日本に帰国した際にセミナーや大学の授業の講師を務めたりする生活を送ってきました。セブ島にいたのは特別なこだわりがあるわけではなくて、妻がフィリピンの日本語学校で働いているからに過ぎません。割合に家にいる時間が長いので、24時間エアコンを付けて引きこもるには、ホテル暮らしは最適な環境だと思っていたのです。
そんななかで最近になって特に力を入れているのは、カンボジアで始めた「サムライカレープロジェクト」という研修プログラムですね。このプロジェクトのために今年の12月にカンボジアに引っ越します。
このカレー屋研修事業は日本とカンボジアで法人化しているので、肩書きも「社長」になってしまいました(笑)。
サムライカレープロジェクトは、僕らがカンボジアのプノンペンに作ったカレー屋に研修生を送り込んで、その中で起業体験をしてもらおうというものです。初めにガイダンスを受けた後は、新しいメニューを作るのも人を雇うのも自由。今年の1月から始めたのですが、日本企業や学生からの引き合いも想像よりずっと強くて、新しい店舗を作ろうかなと考えているくらいなんですよ。