1983年生まれ。西南学院大学卒業後、九州の大手学習塾、保育園・幼稚園へのコンサルティング会社を経て、2012年8月、JIN-G入社。現在、コンサルティング事業部コンサルタント。
私とこの会社との出会いは、大前研一さんが開設されたBBT大学でのセミナーがきっかけだったんです。
当時、私は福岡に住んでいたのですが、熊本県で行なわれたセミナーの講師として三城(社長)が来ていました。彼は自分が学生の頃に教師を目指していたこと、そして、社会に出ていく若者を教えるためには、やはり自分自身が社会を知るべきだと思うようになって、銀行へ就職したことなど自らのキャリアを語っていたんです。私もまったく同じ考えでキャリアを歩んでいて、そんな人に出会ったのは初めてだったので、大変驚きました。
その中でいま、JIN-Gという会社を立ち上げて考えていること――例えばベトナムで優秀な人材を月収3万円で雇えてしまう時代に、日本人がどのようなキャリアを作っていけばいいのか――や、社内教育の実例の話に刺激を受けたんです。
セミナーの後の懇親会で彼と話しているとき、以前に彼がフェイスブックで「そろそろアシスタントが欲しいなあ」と言っていたのを私は覚えていました。それでまだ募集をしているのかと聞いたことが、この会社に入るきっかけになりました。自分の働く会社がそういうふうに決まるとは想像していなかったので、こういうこともあるんだなと思いましたね。
実は私も彼と同じで、もともと教育の世界に興味が合ったんです。昔から「働く」ことと「社会を変える」ことがつながり合っている仕事をしたいと思っていて、それを突き詰めているうちに教育分野で何かができないかなと思うようになりました。
大学は九州の西南学院大学の英語専攻を卒業しています。高校の途中くらいまでは英語の先生になりたいと思っていたんですよ。ただ、教育実習で出身校に行ったとき、一通り経験して、やはり自分は教員にはなりたいと思わないということに気づいたんです。生徒たちと一緒にいたのは本当に楽しかったんですが……。
それで教員免許は取ったのですが、卒業後は九州の大手学習塾に就職しました。塾という世界だったら先生たちの競争もあるだろうし、一度先生になったからといってずっと先生でいられる環境でもないですから、むしろ自分にはそういう環境の方が合っているんじゃないかと思ったんです。
塾には2種類あると思うんですね。ばりばりの進学校を目指す塾と、学校の勉強の分からないところをサポートしてあげて成績を上げていく塾。私が務めていたのは後者の方でした。勉強のできる子は割と自分で勝手にやっていくものですが、成績の悪い子たちを支えるには大人の力が必要だと思ったから。