まずは自己診断から始めよう
北欧流コミュニケーション術は一朝一夕で習得できない。その第一歩は「内なるタテ社会」を認識し、その弊害が出ないように言動に注意することだ。あなたの「内なるタテ社会度」を測定する自己アセスメントを作成した。アセスメントをやってみて、「内なるタテ社会」に気づいたら、北欧流コミュニケーション術のどれか1つにトライしていただきたい。
診断! あなたの中の「タテ社会度」
■以下の8つの質問に「YES」または「NO」でお答えください
・先輩と議論をしていて反対意見を言うのに躊躇する自分がいる
・本当は納得していなかったのに「よくわかりました」と上司や先輩に答えたことがある
・「こいつは口先ばかりだな」と思いながら、後輩や部下の意見を聞いていたことがある
・後輩や部下の意見を遮って、自分の意見を言ったことがある
・自分は経験が不十分と感じて、自分の意見を言うのを控えたことがある
・「そういうことを言うのは10年早いんじゃない」的な言い方を後輩や部下に言いたくなったことがある
・上下関係に敏感で、相手によって態度を変えることがある
・部下の言っていることよりも、上司の言っていることに賛成することが多い
■診断結果
・YESの数 0~2
タテ社会度はほとんどありません。海外で仕事をするほうがストレスは少ないでしょう。また新規ビジネスをつくり出す可能性は高いです。国内では、人間関係に要注意です。傲慢だとか、調子に乗っているなどと、ひそかに思われているリスクがあります。
・YESの数 3~5
海外でも、国内でも、人間関係で苦労することは少ないでしょう。海外では、控えめで、大人しい、典型的な日本人と思われるかもしれません。新規ビジネスをつくり出すには、迫力不足と周囲から思われるリスクがあります。
・YESの数 6以上
タテ社会度が高いです。国内では、政治的な行動をとる傾向があると誤解されるリスクがあります。伝統的な日本企業では調整型リーダーとして評価されるかもしれません。だが、海外で仕事をするとき、「何を考えているのかわからない」とか「相手によって意見を変える」などと厳しい批判にさらされるリスクがあります。