感情的に部下に対応するのは間違い

ビジネスは自分も含めたチームの総力戦であり、その意味で部下はかけがえのない存在です。何か部下に言われてただ困惑したり、感情的に対応するのは間違いです。

市場のなかで何が起こっているかを知り、誰がどうやって勝ってきたのかを分析し、今後どのようなチームにしていくのかという戦略を描き、実行するコンテクストにおいて、その部下の発言は正しいかどうかを評価しなければいけません。何か意見を言われたら全部聞くわけでも、全部潰すわけでもない。あくまでコンテクストのなかで部下の話が正しいかどうかという見方をしていくことが大切です。エースに限らず部下と衝突する場面は頻繁に起こります。私がコンサルティング会社から日本ゼネラル・エレクトリック(GE)に入社し、電力事業部門の営業本部長になったときも、みんな「部長、お言葉ですけど……」と慇懃無礼に「ノー」と言ってきたことを覚えています。