規格争いを支えた「自社技術」の自負
パナソニック社長 津賀一宏
1956年、大阪府生まれ。79年大阪大学基礎工学部生物工学科卒業、松下電器産業(現・パナソニック)入社。86年カリフォルニア大学サンタバーバラ校コンピュータサイエンス学科修士課程修了。2004年役員、08年常務役員、11年専務役員、AVCネットワークス社社長、12年4月代表取締役専務を経て、同年6月から現職。
1956年、大阪府生まれ。79年大阪大学基礎工学部生物工学科卒業、松下電器産業(現・パナソニック)入社。86年カリフォルニア大学サンタバーバラ校コンピュータサイエンス学科修士課程修了。2004年役員、08年常務役員、11年専務役員、AVCネットワークス社社長、12年4月代表取締役専務を経て、同年6月から現職。
1999年春、志願して、他の3社と共同開発していたDVD録画機用の暗号の開発チームに、参加した。暗号は、映画ソフトの複製を防ぐためで、録画機を商品化する際、最大のソフト保有者であるハリウッドの映画会社から「著作権の保護に不可欠」と突きつけられていた課題だ。
少し前に、社内で暗号を担当していた先輩が、亡くなった。その数カ月前、共同開発中の米国2社の名を挙げて、「とにかく、両社との関係を大事にしてくれ」と言われた。それが、遺言のようになる。
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