ロゴと味を変えた「遠慮のない提案」
アサヒグループHD社長兼CEO
泉谷直木
1948年、京都府生まれ。72年京都産業大学法学部卒業、朝日麦酒(現アサヒビール)入社。86年広報企画課長、95年広報部長、98年経営戦略部長、2003年取締役、06年常務酒類本部長、09年専務。10年アサヒビール社長。11年、持ち株会社制への移行によりアサヒグループHD社長に。
泉谷直木
1948年、京都府生まれ。72年京都産業大学法学部卒業、朝日麦酒(現アサヒビール)入社。86年広報企画課長、95年広報部長、98年経営戦略部長、2003年取締役、06年常務酒類本部長、09年専務。10年アサヒビール社長。11年、持ち株会社制への移行によりアサヒグループHD社長に。
満40歳だった1989年元旦、会社は社名を朝日麦酒からアサヒビールに変えた。ロゴマークも、朝日が水平線に浮かぶ「旭日」から、鮮やかな青字の「Asahi」に変えた。すでに、社名表記は改めていたが、正式な「変身」だ。前年には、新しい社歌も制定されていた。
そうしたコーポレート・アイデンティティー(CI)活動の展開に、道筋をつける役を果たした。労組の専従役員を務めた後、83年秋に復職し、しばらく広報部で体と頭を慣らしていたら、社長に呼ばれた。社内に兼務メンバーによる検討組織ができていたCIについて、専従でやってくれ、という。でも、CIとは何か、知らない。そのまま近くの書店へいき、関係した本を何冊も買い込み、夜を徹して読んだ。
当時、CIと言えば、社名やロゴを変える「みた目」の変化が中心だった。だが、書を読むと、どうもそうではない。全社員の意識と行動、商品の在り方まで見直して、新たな企業像を生み出していくことだ、と思う。そう具申すると、主取引銀行からやってきていた社長も、かつての経験から同じ意見だった。
ここから先は有料会員限定です。
登録すると今すぐ全文と関連記事が読めます。
(最初の7日間無料・無料期間内はいつでも解約可)
プレジデントオンライン有料会員の4つの特典
- 広告非表示で快適な閲覧
- 雑誌『プレジデント』が最新号から読み放題
- ビジネスに役立つ学びの動画が見放題
- 会員限定オンラインイベント
