体験旅行で生んだバージョンアップ

ルネサンス会長 
斎藤敏一
(さいとう・としかず) 
1944年、宮城県生まれ。67年京都大学工学部卒業、大日本インキ化学工業株式会社(現・DIC)入社。同年、スイス連邦工科大学へ留学、69年に帰国。研究所、海外事業部を経て、79年に健康スポーツ事業を企画し、ディッククリエーション(現・ルネサンス)を設立。92年に社長に就任。2008年より現職。

振り返れば、1980年代半ば、40代の前半は、様々なことを吸収する「充電」の期間だった。部下たちにとっても、そうだっただろう。キーワードは、「たゆみなきバージョンアップ」だ。

仙台のテニス教室の開業がひと区切りした86年ごろ、約50人になっていた社員の全員を、人気を集めていた静岡県のリゾート施設へ連れていく。頭の中に「次の一手」が湧き始め、そのための体験旅行だったが、部下たちには話さず、ただ「楽しもう」とだけ言って出かけた。