反対する力を「決める力」へ
問われるのは、反対する力を、共に決める力へ変えられるかである。データセンター建設への異議を、費用負担や資源利用、地域への還元を決める交渉につなげる。その過程に、共同で未来をつくる力が育つ可能性がある。
選挙で議会の多数派が入れ替わることは、王朝の滅亡ではない。権力を修正する機会である。その機会を生かせるかは、敗者が結果を受け止め、勝者が反対者も同じ社会の一員として扱い、互いに必要な仕事を進められるかにかかっている。
本書で古典を読むのは、衰退を予言して諦めるためではない。成功を生んだ力が弱まる兆候を捉え、次の転換点を自らつくるためである。
今回の選挙で変わるのは、議会の多数派だ。しかし、米国の行方を決めるのは、それだけではない。
選挙に勝つために共有した約束を、勝った後も共に引き受けられる未来へ変えられるか。敗れた共和党にも、勝った民主党にも、その力が問われている。
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