依存も服従もしない「自立心」
このように古代犬種と現代犬種で大きく異なる犬種差のパターンはほかの性格特性ではみられませんでした。そのため、分離不安傾向が低いことこそが、古代犬種において特徴的な性格特性であるといえそうです。より大規模なC-BARQデータの解析結果をみても、オオカミとの遺伝的距離が近いと分離不安傾向が低いという傾向がみられます。古代犬種の中でもとくにアジアスピッツ系統(秋田犬、柴犬、チャウ・チャウ、シャー・ペイ)と中東・アフリカ系統(アフガン・ハウンド、サルーキ、カナーン・ドッグ、バセンジー)の愛着関連のスコアが低いようです。
以上の結果は、古代犬種はヒトへの愛着が低い傾向にあり、言い換えれば、飼い主に過度に依存も服従もしない「自立心」が高い犬種であることを示しています。もしかすると、古代犬種は親しい人物に愛着をもっていないわけではなく、その表現の仕方が違うだけかもしれません。
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