私たちが学ぶべきこと
投資家は道徳の裁判官ではありません。長い時間をかけて自分のお金を守り、育てようとする、ごく普通の人々です。彼らが選ぶのは、「機会」と「信頼」のバランスが最も良い場所です。
いま、その天秤は日本へと傾いています。爆発的に成長するからではなく、いまや希少になった「信頼できること」を日本が備えているからです。ルールは守られ、法は公正で、企業は株主を大切にし始め、その水面下では世界が依存する素材と機械を静かに作り続けている。堅実な会社を数十年持ち続けるバフェット氏が日本に賭けるのは、ある意味で「安定そのもの」に賭けているとも言えるでしょう。
学生の方も、主婦の方も、会社員の方も、退職後の生活を楽しむ方も、ここから受け取れる教訓はシンプルで心強いものです。「地味」「退屈」と評されてきた日本の実直さと確かさこそ、世界が不安なときに最も求めるものだった――。
派手な成長を追いかけるより、約束を守り、こつこつと良いものを作り続ける。そんな日本の姿勢が、いま静かに見直されているのです。ときには、ウサギではなく亀が勝つのです。そしていま、世界の賢いお金の多くが、静かに亀に賭けています。
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